令和4年7月より函館市立恵山病院の院長に就任しました石川 聡と申します。私は1961年生まれで奇しくも当院の前身である尻岸内村立国保病院の設立された年となります。浜松医科大学を卒業後岡山大学等で整形外科、リハビリテーションを学びました。またフランス政府国費留学生としてパリ第6大学で老年医学を学びました。2006年から北海道にまいりまして17年目になります。これまでの経験を活かし、住民の方々の健康と福祉に貢献できますよう微力ながら努力する所存です。しかしながら、スタッフの規模や予算に限りがあり、残念ながらすべての医療を当院単独でカバーできるわけではありません。従来の透析医療などを維持しつつ高齢者の肺炎・尿路感染治療や骨折後のリハビリなどいくつかの重点目標を設置していきたいと思います。また検診業務、訪問診療(看護、リハビリも含む)にも力を入れたいと思います。以上のことを遂行するにあたり患者さんの声に耳を傾けながら市立函館病院をはじめ多くの病院と連携をとっていきたいと思います。皆様のご理解、ご協力の程どうかよろしくお願いいたします。
<経歴/資格>
浜松医科大学卒業
医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医
市立函館恵山病院は、昭和36年「尻岸内村立国保病院」として創設し、平成14年に現在地に新築移転,同16年には1市4町村(旧函館市・恵山町・南茅部町・戸井町・椴法華村)の合併により「市立函館恵山病院」となりました。
現在は医療療養型病床60床を有し、リハビリテーションや外来での人工透析にも対応しています。
なお、現在の医師不足の状況下では、すべての診療科を常勤医だけで対応するのは困難なため、市立函館病院などから外来や当直に応援医師派遣を仰いでいます。関係の先生方には、この場を借りまして、厚く御礼を申し上げます。
今後,当院のような地域密着型の病院には、医療だけでなく介護などの福祉分野も含めた包括的な対応が求められることから、地域の各関係機関と連携をとりながら訪問診療をすすめ、地域住民の皆様に信頼され、愛される病院を築くよう、努力して参りたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
恵山地域(旧恵山町)は、北海道渡島半島の東南端、函館市街地から東へ40キロに、活火山「恵山」をシンボルとした人口約2,500人の水産と観光を主産業とする地域です。
ここにある市立函館恵山病院は、昭和36年(1961年)に尻岸内村立国保病院として創設、昭和56年には救急病院として告示され、平成14年度には現在地(日ノ浜町)に移転新築し、平成16年に市町村合併により、市立函館恵山病院となった。
患者は、恵山地域を中心に、椴法華地域(旧椴法華村人口約800人)や戸井地域(旧戸井町人口約2,200人)から、年間約2.5万人近くを受け入れており、3地域における中核病院の役割を果たしている。